たこ焼き屋は少ない資金で出店でき、集客もしやすいビジネスモデルとして知られています。
しかしたこ焼き屋は開業することがゴールではなくその先長く経営を続けていく覚悟がいります。開業から10年以上経営できる飲食店は1割程度という厳しい現実を乗り越えていかなければないません。
また、本格的に飲食店に参入する前に、まずリスクの少ないたこ焼き屋を開業することで、飲食業のノウハウを身につけようという方もいらっしゃいます。
この記事ではたこ焼き屋を開業して成功を目指すためにはどのような準備が必要かをまとめてみました。
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たこ焼き屋を開業するには?
たこ焼き屋を開業するにはまず出店スタイルを想定しておく必要があります。
従来のテイクアウト専門のスタイルから、最近はキッチンカーでの出店、店内飲食のスタイルなど、多様な出店スタイルの選択肢があります。
<参考>たこ焼き屋を開業するなら個人経営?フランチャイズ?資金の相場を徹底解説!
これを踏まえて開業までに必要な準備の内容を説明します。
たこ焼き屋に必要な開業資金は?
たこ焼き屋の開業資金は店舗型にするのか、移動販売にするのかによって大きく差が出てきます。
店舗型の場合は店舗の規模やフランチャイズかどうかに応じて200万円~1000万円、移動販売の場合は車両代として200万円~500万円程度が目安と言われているのです。
数か月分の運転資金も別で用意しておくとゆとりができるでしょう。
店舗型 | 平均開業資金 |
店舗型 | 200万円~1000万(広さと内装費で異なる) |
キッチンカー | 100万円~300万円(中古車)・300万円~500万円 |
屋台 | 100万円~200万円 |
たこ焼き屋開業に資格は必要?
たこ焼き屋の開業に必要な資格は「食品衛生責任者」です。
食品衛生責任者は1日で終わる養成講習を受講した後地方自治体に申請することで取得できます。
たこ焼き屋開業に必要な物件や車、設備
店舗型の場合たこ焼き屋の立地条件は幅が広く決めにくいのが特徴的ですが、先ほど選定したターゲット顧客に合わせて行うとある程度は物件が絞れてくるでしょう。
ただ、たこ焼きをテイクアウトで買われるお客様は衝動買い的な要素が強いので、やはり人通りが多い、あるいは車の通行量の多い立地が有利です。
移動販売(キッチンカー)の場合移動車の価格は設備によっても差があり、新車で300~500万円、中古車で100~300万円程度が相場です。
営業許可は店舗型と同じく必要なのを忘れてはいけません。
保健所のチェックする衛生基準(自治体によって差があるため要確認)に従った移動車にすることが必要です。
また設備は焼台や冷蔵庫、調理台や照明機器などですが、厨房機器を扱うネットショップでは設備はたこ焼き屋の開業時に必要な冷蔵庫、調理台、厨房機器等をリストアップして、事前にチェックしましょう。
たこ焼き屋は儲かる?原価は?資金や費用
たこ焼き屋開業までの準備についてご理解いただいたところで、次は開業後の経営について見ていきましょう。
たこ焼き屋が儲かるとよく言われるのは
・原価率が低い ・人件費をかけなくても一人でも始められる ・初期投資が少ない ・食材ロスが少ない |
など様々な理由があります。
たこ焼きの原価率は?
たこ焼き屋の原材料費・包装費を売上の30%と設定します。(食材費が高騰しているため高めに設定)
たこ焼きの一般的な材料としては
・薄力粉 17円 ・卵1個 10円 ・だし汁 4円 ・タコ1㎝大 42円 ・ソース 16円 ・マヨネーズ 12円 ・かつお節 24円 ・青のり 0.5円 |
こちらを計算すると、一人前の原価が125円として500円で売った場合は原価率が約25%となります。
これに容器代や油代を加えると原価率約30%程度となります。
80万円の売上があった場合約24万円と予想されます。
しかしあくまでも試算なので、絶対にこの数値になると思い込み過ぎないようにしましょう。
フランチャイズと個人経営での資金や費用
フランチャイズと個人経営が資金面で異なる点は、フランチャイズの場合加盟料や研修費などの初期費用、またランニングコストとして月々のロイヤリティや販売促進費が発生することです。
フランチャイズ化するメリットとデメリットを書き出してみて、月々の費用対効果を考えてみるのがよいでしょう。
下記に個人経営とフランチャイズ経営の違いを示してみましたので参考になさってみてください。
個人経営 | フランチャイズ経営 | |
開業資金 | 100万円~200万円位 屋台だと100万円前後 | 400万円~1000万円位 |
売り上げの傾向 | 軌道に乗るまで不安定 | ブランド力で早期に安定 |
経営方法 | 自分で自由に決められる | 本部の指示に従う |
移動販売(キッチンカー)の場合は?
移動販売の場合移動車分の初期費用がかかりますが、家賃がかからないためランニングコストが抑えられます。
しかし出店場所の確保、スペースの狭さによる商品数の限定、天候による売上の不安定さなどデメリットも発生するためメリットとデメリットを考え合わせて費用対効果を考えるのがよいでしょう。
キッチンカー需要に関するアンケートではたこ焼きは人気のメニューとなっており、調査に参加した方の90%が今までにキッチンカーを利用したことがあると答えているのでますます需要が高まっていると考えられます。
たこ焼き屋の利益・平均年収は?儲かるのは?
たこ焼き屋を開業した後の月収のイメージを、店舗型と移動販売の2つにわけてご紹介します。
店舗型の場合
店舗型で売上が80万円の場合、原材料費・包装費24万円、家賃・水道光熱費で8万円、その他の経費5万円とすると残りの43万円が月収の目安となります。
ある調査によるとたこ焼き屋の平均年収は516万円となっています。
人を雇う場合はこちらに人件費がかかります。
有名店になれば平均年収は300万円から600万円前後となっていますが、個人経営かフランチャイズ経営かによっても違ってきます。
フランチャイズの場合はここからロイヤリティや販売促進費が差し引かれますが、本部の宣伝効果により、売り上げは個人店より上がることが期待できます。
移動販売の場合
移動販売の場合は家賃がなくなり、代わりにガソリン代がかかります。
駐車している場所から店への距離によってかなり変動するので、移動範囲も頭に入れて収支計画をたてましょう。
移動販売(キッチンカー)での平均年収は200万円から600万円となっています。
儲かるたこ焼き屋にするコツについてはこちらの記事も参考にしてみてください。
たこ焼き屋が儲かるために必要なこととは?
- 品質の向上:たこ焼き屋は、お客様に美味しいたこ焼きを提供することが重要です。そのためには、原材料の選定や調理技術の向上、味付けの改善などを行い、おいしいたこ焼きを提供するように心がけましょう。
- 価格設定の見直し:価格が高すぎるとお客様が来店しなくなるため、競合店と比較して適正な価格設定を行いましょう。また、ランチメニューやセットメニューなど、お得な価格で提供することで、お客様に選ばれやすくなります。
- 広告宣伝の強化:たこ焼き屋の存在を知ってもらうためには、広告宣伝を行うことが重要です。SNSやWebサイト、チラシなど、さまざまな媒体を活用して、お店の魅力をアピールしましょう。
- 店内の改善:店内の雰囲気やサービスもお客様にとっては重要なポイントです。清潔感のある店内や、接客に気を配ったサービスを提供することで、お客様に居心地の良さを感じてもらいやすくなります。
- メニューの拡充:たこ焼き屋のメニューを拡充することで、お客様に選択肢を増やし、リピーターになってもらいやすくなります。たとえば、明太たこ焼きやチーズたこ焼き、野菜たこ焼きなどのバリエーション豊かなメニューを提供することも考えられます。
以上のような方法を取り入れることで、たこ焼き屋が儲かる可能性が高まります。また、地元のイベントや祭りに出店することで、多くのお客様に知ってもらえる機会を増やすことも重要です。
まとめ(開業のノウハウは学校で学ぼう)
たこ焼き屋の開業は飲食店の中では比較的出店しやすいビジネスモデルであることがわかりました。
しかし長くお客様に愛されるお店にするためにも、不安な点を解消できる専門性の高い学校へ通うことをおすすめします。
10年続けられる1割の飲食店の仲間入りをするためにも、しっかりとした学びが必要です。
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