たこ焼き屋を屋台で開業したいけれど、資金がいくらくらい必要なのか、道具や備品はどんなものが必要なのかわからない為迷ってはいませんか?
この記事ではたこ焼き屋を屋台で開業する方法についてまとめてみました。
屋台でたこ焼き屋を開業する準備
たこ焼き屋を屋台で開業するには、どのような準備が必要なのでしょうか。
屋台・道具・材料の3つの観点から考えてみました。
屋台
まずは屋台を準備しますが、費用はおおむね30万円~50万円程度と言われています。
たこ焼き屋の個人開業・フランチャイズでの開業には200万円~1,000万円程度かかるとされていますが、屋台での移動販売の場合150万円~250万円程度が目安と言われているのは、この店舗にかかる費用を大幅に削ることができるからなのです。
手持ちの自己資金が少ない人でも、屋台ならば開業できる可能性が出てくるのではないでしょうか。
道具
たこ焼き屋の屋台はスペースが狭いため、必要最小限の道具を準備する必要があります。
必要な道具とその概要を表にまとめてみました。
道具名 | 概要 |
たこ焼き機 | 鉄製と銅製がある、燃料は屋台の場合はプロパンガス式、穴の大きさは現在18穴が定番とされている |
寸胴 | 粉を溶いたり、保管、移動の際に使用 |
泡だて器 | 粉を溶くときに用いる。材料はステンレス製 |
ひしゃく | 溶いた粉をすくって粉つぎに入れる時に使用 |
粉つぎ | たこ焼き機に溶いた粉を流し込むための道具 |
ボール | たこ、天かす、紅ショウガ入れ。タッパーウェアなどでも代用可 |
千枚通し、菜箸 | たこ焼きを焼く道具。千枚通しは鉄鍋用、菜箸は銅鍋用 |
油引き | |
ソース入れ | はけで塗るのが多いが、最近はディスペンサーでかけるところも増えている |
その他 | まな板、包丁、はかり等の調理道具 |
のぼり、提灯 | ターゲット顧客にお店を認識してもらうために使用する。 |
新品ではなく中古の道具を取り入れれば、開業資金の節約ができるでしょう。
材料
たこ焼きを作るのに必要な材料は、味付けやたこ焼きの種類によって異なりますが、基本の5つを表にしてみました。
材料名 | 概要 |
粉 | たこ焼き用のミックス粉。 |
水orだし | 粉を溶く時使用 |
たこ | 現在、仕込みやコストを考えて業務用の冷凍蛸を使用することが多い。 |
ソース | 最近はソース以外のトッピングも豊富 |
ふりかけ | 青のり、天かす、紅ショウガ、かつおぶしなど。 |
使用する材料が少なく、仕込の時間が短くスペースも必要ないので食材のコントロールがしやすいのがたこ焼き店のメリットといえます。
たこ焼き屋を屋台で開業するメリット
たこ焼き屋を屋台で開業するメリットを3つご紹介します。
①開業資金が少なくて済む
たこ焼き屋を屋台で開業しようとするとかかる費用は150万円~250万円程度です。
店舗を持つ他の業態の飲食店と比較すると圧倒的に安く済むと言えるでしょう。
②好立地を確保できれば成功しやすい
屋台でたこ焼き屋を成功させるには立地条件が重要ですが、逆に言うと集客のできる立地でさえあれば売れるということです。
イベントやお祭りなどでそれほど味にこだわりのないたこ焼き屋が繁盛するのが良い例です。
③家賃がかからない
開業してすぐは運転資金が地味に経営を圧迫しがちですが、たこ焼き屋を屋台で開業すると家賃がかからないため運転資金に少し余裕を持つことができます。
2013年に日本政策金融公庫が発表した「創業の手引+」の調査結果では、開業後経営を軌道に乗せるまでに半年以上かかった人が6割を占めたことを考えると、運転資金にゆとりを持った経営は重要だと言えるでしょう。
参考:日本政策金融公庫「創業の手引+」
たこ焼き屋を屋台で開業するのに必要な資格は
たこ焼き屋の屋台での開業するにあたっては露店営業許可が必要になります。これは地方自治体によって基準が違うため、出店予定地域の管轄の保健所に確認する必要があります。
また、申請の時「食品衛生責任者」の資格も必要です。
食品衛生責任者は1日で終わる養成講習を受講した後地方自治体に申請することで取得できます。
また、屋台で複数の地域で営業する場合は、飲食店営業許可はそれぞれの地方自治体に申請する必要があります。
まとめ
たこ焼き屋を屋台で始める場合、開業資金を大幅に節約できることと、仕込などの調理が比較的に簡単で取り組みやすい業態であるというメリットのあることがわかりました。
もし開業時の準備や開業後の運営に不安があり、たこ焼き屋の開業に迷っているのであれば、小資本で比較的参入し易い屋台での開業を考えてみてはいかがでしょうか。