飲食店を開業したいと感じているけれど、自分の能力でお店をやっていけるのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。 この記事では飲食店を開業するにはどのような準備や能力が必要なのかをまとめてみました。
飲食店を開業する時に必要なこと
最初に飲食店を開業するにはどのような準備や心構えが必要か3つご紹介します。
なぜ飲食業なのかという確信
そもそも、なぜ自分は飲食店を志したかという原点を明確にしておく必要があります。開業後は日々の経営に追われて当初の目的を忘れて、気がついたら最初志していたお店と全然違っていたということが起こりがちです。それが正しい方向ならよいのですが、こんなはずではなかったのにと後悔するようなことであれば、当初に志を忘れたという場合が多いようです
せっかく開業したのにこのようなことにならないためにも何のために飲食店を開業するのかという初心をはっきりとさせておくことが大切です。
開業資金がいくらで調達可能か
飲食店を開業するにはまず開業資金を調達しなければなりません。
規模にもよりますが、個人で開業しようとする場合は目安として500万円から1000万円程度を準備しておくのが望ましいです。約6割の飲食店が事業を軌道に乗せるまでに半年以上かるといわれています。
このことから飲食店を開業するには運転資金を多めに6ヶ月分準備しておくとよいでしょう。
どんな申請が必要なのか
飲食店を開業するには次のような申請が必要です。
届け出の種類 | 提出先 | 理由 |
開業届 | 税務署 | 個人が事業を開始したため |
給与支払い事務所の開設届 | 税務署 | 従業員を雇用するため |
飲食店営業許可 | 保健所 | 食品衛生法に基づいて許可が必要な32業種のうち「飲食店」に該当するため |
防火対象物使用開始届出書 | 消防署 | 火を使用する設備を使うため |
それぞれ書類の不備があったり、開業日までに許可が降りなかったりすると営業できないため、スケジュールには余裕を持って申請しましょう。
飲食業開業するにはどんな能力が必要か
次に飲食店を開業するにはどのような能力が必要かを5つご紹介します。
資金調達力
飲食店を開業するには資金調達力も必要です。
自己資金はもちろんですが、日本政策金融公庫からの創業融資、保証協会つき融資、親戚からのサポート、補助金など調達方法はさまざまに考えられます。
飲食店を開業し、経営するには常にお金のことを考えておく必要があるのを頭に留めておきましょう。
経営者としての能力
経営能力というのはさまざまに解釈されますが、飲食店経営の場合はお店の業態に合った集客目標や収益目標を定め、売上や利益を上げてその中から計画の通りに利益を上げ、借りた資金があればそれを返済していく能力のことを指します。
最低限の会計や税務、法律などに関する知識が必要となるでしょう。
また飲食店を経営していくにはターゲット顧客、業者などさまざまな人と関わりながら仕事を進めていくため、人とのコミュニケーションがとれるスキルも高いほどよいと言えます。
マネージメント力
飲食店の開業や経営だけではなく全ての仕事に言えることですが、マネジメント能力が高くて損をすることはありません。
飲食店内で共に働くスタッフ、飲食店経営を支えてくれる業者の皆さん、飲食店を応援してくれるターゲット顧客など、さまざまな人たちを巻き込むことのできる力が求められます。
飲食店経営は一人ではできないからこそ、飲食店を繁盛させるために喜んで行動してくれる人を一人でも多く増やす努力が必要ということです。
調理人としての能力
小規模飲食店の場合、店の味は自分で守り続けなければなりません。キッチンスタッフを雇用したとしても、同じ味を出せるようになるまでには時間がかかります。また、コスト的に人件費を払う余裕がなくオンオペで営業するお店もすくなくありません。
そのような時でも技術の上達には常に磨きをかけて、休日には他の飲食店を回り、メニュー開発や味の研究に努めなくては時流に乗り遅れてお客様が離れていくケースもあります
現状で満足することなく、常に上を目指していくという心構えと努力も必要です。
リサーチ力や営業能力
ターゲット顧客が求める味や見た目は何かを探るリサーチ力、ターゲット顧客と仲良くなる営業能力も飲食店を開業するには重要です。
飲食業界にも流行りすたりがあり、顧客心理として流行っているものなら話の種に一度は食べてみたい、飲んでみたいと思うものではないでしょうか。
そのような気持ちをいち早く察し、メニューに取り入れることができればお客様のハートをつかむことができ、ファンを増やすことに繋がります。
また、味だけではなくお店の人の人柄に惹かれてお店に通うお客様もは多いものです。 このような良い関係を顧客と築くためにも営業能力が必要です。
まとめ
この記事を読んで飲食店を開業するには自分にどのような能力が足りないのか気がつかれた方も多いのではないでしょうか。
そのような方にはぜひ飲食店開業のためのセミナーや専門の学校に通い、必要な知識を身に着けてから慎重に開業してほしいのです。 お客様も自分自身もみんなが笑顔になれるような飲食店を長く続けていくためにも、ぜひ積極的に学びを深めていってください。