飲食店をオープンする際には近隣の店舗や住宅への挨拶回りが必要です
自分の店舗に良い印象を持ってもらい、その後の営業をスムーズに行うためにも重要な開業挨拶のポイントをまとめてみました。
飲食店オープン時の開業挨拶とは
飲食店をオープンした際、近隣の住民や店舗に対して行うのが挨拶回りです。
ここでしっかりとした挨拶を行えるかどうかがオープン後の経営のしやすさに影響があるので、マナーを守り丁寧に行うようにしましょう。
開業挨拶をするメリット
飲食店オープンの際に開業挨拶をするメリットは次の3つです。
・後々トラブルがあった時に解消しやすい関係が築ける
・開店を告知することができる
・最初のお客様になってもらえる可能性がある
飲食店開業後に一番怖いのが近所からの苦情ですが、顧客の勝手な近所への駐輪、騒音、匂いなど苦情を引き起こしてしまう要因はお店をやっていればたくさんあります。
このように周囲に迷惑をかけてしまった際、近所に開業挨拶をしているのとしていないのとでは全く印象が異なるのです。
お店の経営を円滑に行うためにも、近隣への開業挨拶はメリットが大きいと言えるでしょう。
開業挨拶をする相手
飲食店の開業挨拶をするのが望ましい相手は次の6つです。
①同じビル内のテナント入居者
テナントビルの1Fなどで開業する場合、そのビルの入居者全てに挨拶に行きましょう。
後々トラブルを引き起こさないためにも、しっかりと足を運んでおくことが大切です。
②近隣の住宅とマンション
同じ通りや向かいにある住宅、マンションの住人に挨拶をしましょう。
お店に興味を持ってもらうことができれば、販売促進にもつながります。
③商店街などの集会所
飲食店を経営するには地域の商工会などの横のつながりを持っておくと、顧客を紹介してもらえたり、気を付けた方が良い地元のルールを教えてもらえたりとメリットが大きいのです。
良好な関係を作っておき、いざという時に助けてもらえるようにするのが望ましいでしょう。
⑤融資を受けた金融機関
金融機関から融資を受ける人も多くいらっしゃると思います。
このような場合、融資を受けた金融機関にも挨拶回りをしておくことが大切です。
⑥交番
最寄りの交番にも挨拶に行きましょう。
特にお酒を出す店の場合、顧客同士のトラブルなどで警察の手を借りる可能性は高いと言えます。
スムーズに対応してもらうためにも、警察と顔をつないでおくことは重要です。
開業挨拶をするタイミング
飲食店の開店前後は忙しくなりがちなため、開業挨拶は営業が落ち着いてからにしようと考えがちですが、営業開始直後に近隣に迷惑をかけてしまうということもあります、そのことをきっかけにせっかく開業した飲食店が幸先の良いスタートを切れなくなるといったことにつながりかねません。
お店の営業を円滑に行うためにも、開業挨拶は開店前に伺いましょう。
開業挨拶に持っていくもの
飲食店の開業挨拶の際、時間を割いてもらったことへの感謝の意を表すため、手土産は必ず持参しましょう。
菓子折りなどの立派なものを用意する必要はなく、タオル・洗剤・ラップ・ゴミ袋などの日用品を選び、店舗の両隣には1,000円程度、その他は500円~1,000円程度と少し金額に差をつけることが重要です。
熨斗は「御挨拶」か無地とします。
また挨拶状やチラシを持参すると、先方が不在の際でも挨拶に伺ったことが伝わります。
飲食店の開業挨拶の挨拶状
飲食店を開業する際に挨拶状の送付も行いますが、その目的は開店の告知、開店までにお世話になった人へのお礼、販売促進の3つです。
送付先は自身の知り合い、開店までにお世話になった関係者、顧客の候補者です。
マナーに則って送付し、お店に良い印象を持ってもらえるようにしましょう。
まとめ
飲食店をオープンする際は近隣の住民や店舗への挨拶回り、また知り合いや関係者への挨拶状を行うことが、その後の経営をスムーズに行う上で大切です。
周囲の人たちと良い人間関係を作ることができれば、開業した店舗は愛されるお店へと成長していくでしょう。
幸先の良いスタートを切るためにも、ぜひ挨拶回りを忘れないように行ってください。