地元で長く愛されるような小さな飲食店を開業したいと考えているけれど、集客をどのように行えばよいのかイメージがわかない人も多いのではないでしょうか。
この記事では小さな飲食店を人気店にする集客のコツを詳しく解説します。
成功する集客とは?
成功する集客への第一歩は、店の規模に関係なくどのような顧客に来店してほしいのかをまず決定することです。
マーケティング用語ではターゲット顧客と呼びますが、来ていただきたい顧客像を明確にしなければそれに合った集客戦略を行うことはできません。
もしイメージがしにくい場合は、他店を訪問したときに、自分の好みに合った顧客が集まっている店舗を参考にしたても良いでしょう。
また、理想的な顧客像のペルソナを作成して、架空の人物ですが、リアルな顧客モデルを想定して、ターゲット顧客がどのような感じ方や考え方をするのかが想像します。
見込み客に呼びかける
最初は自分の持つ見込み客に来店を促しましょう。
見込み客の口コミや誘いで新規来店客を増やすことが可能なので、信頼関係をしっかりと築いておくことが重要です。
リサーチ術を磨く
見込み客が連れてきた新規顧客の氏名、年齢、性別、居住地、職業、好き嫌い、ライフスタイルなどをさりげなく会話の中に織り交ぜて聞き出すことのできるリサーチ力をつけましょう。
小さな飲食店は店員と顧客の距離感が近いのでつい根掘り葉掘りさまざまなことを聴いてしまいがちになりますが、このような質問ばかりを繰り返すと顧客は尋問されているようであまり良い気持ちにはならないことを頭に留め、自然な会話の中で集客のためのデータを聴き出せるようになるのが望ましいと言えます。
収集した顧客情報はデータ化し、保存しておくことが大切です。
宣伝をターゲット層に合わせる
小さな飲食店がある程度軌道に乗り始めたら集客のための宣伝を考えましょう。
費用をあまりかけずに行うことができるのがSNSマーケティングですが、SNSによって利用者の性別や年齢層が異なることを考え、自分のお店ではどのSNSから発信するのがターゲット顧客に届きやすいかを考えましょう。
各SNSの利用者層について表にまとめてみました。
SNSの種類 | 性別 | 年代 |
LINE | 男性47%、女性53% | 全年代が15%~20%台 |
男性56%、女性44% | 50代男性24%、30代女性23% | |
男性43%、女性57% | 20代女性24%、30代女性22% | |
男性52%、女性48% | 全年代20%前後 |
ネットを使った集客
小さな飲食店の場合、飲食店のポータルサイトで費用をかけて宣伝するのも良いのですが、Googleマップで上位表示させるMEO対策をしっかりと行い、ローカル検索(場所によって検索結果が異なること)で1位を取れるようにする方が集客に効果的でしょう。
MEO対策はまだ参入企業も少なく1週間~1か月ほどで効果が表れることや、ローカル検索での検索順位を決めるためのツールであるGoogleマイビジネスへの登録は無料で行うことができるため、小さな飲食店での集客に向いた方法と言えるのです。
小さな飲食店の集客のコツは
小さな飲食店には大手のチェーン店のような資本力がなく価格で勝負することはできないため、集客では他店との差別化に力を注ぎましょう。
こだわりのメニュー
小さな飲食店で集客するにはまずメニューを差別化しましょう。
食材、調味料、産地、流行りなどさまざまな切り口から考え、その店でしか食べられないメニューを顧客に提供するのです。
誰にでも気に入られるような定番メニューしかなければ、顧客は安くて同じものが食べられるチェーン店を選択します。
メニューにこだわるということは、顧客に自分の店を選ばせる理由付けを行うことと同義だと考えましょう。
見た目にインパクトやSNS映え
デジタルネイティブやSNS世代と呼ばれる、生まれた時からインターネット環境にさらされている1980年以降に生まれた人をターゲット顧客とする場合は、メニューの見た目にインパクトを与えたり、SNS映えを意識したりすることで集客につながります。
SNSでの「共感」が購入行動のきっかけとなる世代でもあるので、この世代に驚きを与えるような見た目のメニューを考案すると拡散効果が高まり、小さな飲食店でも効率よく集客することができるでしょう。
価値をつける
メニューに受賞歴や専門家に監修してもらったものがあるなら、そのことを付加価値として宣伝に活用しましょう。
Webマーケティングでよく使用される心理学に「権威への服従原理」がありますが、人間は肩書きや地位のある人の意見を信じやすいのでこれを応用して宣伝効果を高めるということです。
SNSをうまく利用する
LINE公式アカウントではクーポン券の配布がしやすい、Twitterではキャンペーン展開がしやすいなどSNSには小さな飲食店で活用しやすい機能がついている場合があります。
それぞれのSNSによってお店の宣伝に活用できる機能は異なるので、自分の打ち出したい宣伝方法に合ったSNSで集客するのも良い方法と言えるでしょう。
お客様目線でのイベント
どのような飲食店でも初めて入店するのはある程度敷居が高くなるものですが、小さな飲食店の場合その敷居はさらに高くなると考えましょう。
その心理的な敷居を下げるような初回来店者向けのイベントサービスを行うと、顧客はお店に足を運びやすくなり、リピートも期待できます。
まとめ
小さな飲食店の場合一見集客のハードルが高いと考えてしまいがちですが、ネット上に記載してあるWebマーケティングの手法を少し取り入れるだけでも費用対効果を鑑みながら顧客にアピールすることが可能です。
ぜひ積極的にWebマーケティングの考え方を学び、お店の集客につなげてみてください。