お好み焼き屋でいずれは独立開業したいと密かに考えているけれど、ノウハウがなくて困っている方はいませんか?
この記事ではお好み焼き屋で独立開業するための流れを詳しく解説します。
お好み焼屋を独立開業する流れとは?
お好み焼き屋は飲食店の中でも比較的簡単に独立開店できそうに見えますが、やはり1軒のお店を開業するためにはさまざまな準備が必要です。おおまかにいうと、開業するまでには資金、資格、物件の準備が必要です。
この3つの準備内容について見てみましょう。
お好み焼き屋独立に必要な資金は?
お好み焼き屋として独立するためには店舗の敷金・保証金、内外装工事費、給排水工事費、厨房器具、備品にかかる費用などが必要です。店舗規模によっても違いますが、15坪~20坪くらいで500万円~1000万円ほどが相場です。
また、最近はこの初期投資を抑える為に、居抜き物件と言って、現在営業中の飲食店を引き継いで内装などをそのまま使って工事代金を節約する方法もあります。
自己資金だけで賄えない場合の資金調達方法としてはまずは身内など協力してもらえる信用できる人からの個人的な融資があります。
次に独立開業を支援する公的な融資もあります。初めて飲食店を開業する場合に比較的借りやすいのが、日本政策金融公庫の一般貸付(生活衛生貸付)です。創業融資や補助金を活用する方法もあるので、開業するには少しお金が足りないと感じた場合でもひとまず相談窓口に足を運んでみましょう。
また補助金については「小規模事業者持続化補助金」「事業継承補助金」の2つに目を通しておきましょう。
また経済産業省ミラサポプラスには補助金や給付金の検索もできるので是非調べて見てください。
お好み焼き屋独立に必要な資格は?
お好み焼き屋で独立開業するには「食品衛生責任者」と「防火管理者」の2つの資格が必要です。
食品衛生責任者は地方自治体の管轄で、調理師免許を取得していたり、大学などで栄養学など所定の単位を取得していれば申請するだけで資格を得ることができます。
もし、そのようなものがない場合でも、公益社団法人日本食品衛生協会養成講習を受講すればその資格を取得できます。一度取得すれば更新はありませんので一生使えるものです。保健所に開業の申請をするときに必ず必要なものなので、早めに取得しておきましょう。
防火管理者は全ての施設に義務付けられているものではありません。小規模な店舗の場合は登録する必要はありませんので自分の店舗が対象となるかどうか確認してください。
資格講習の受講及び測定試験で合格後、消防署に届け出をして資格を取得できます。
食品衛生責任者は1日の講習、防火管理者は甲種で2日、乙種で1日の講習で取得できるので早めに取得しておくのが望ましいでしょう。
お好み焼き屋独立に必要な物件
お好み焼き屋として独立するために必要な物件には契約に応じてスケルトン物件と居抜き物件の2種類があり、スケルトン物件とは建物の躯体だけの状態に原状回復した物件、居抜き物件とは内部設備をある程度残した状態の物件を言います。
スケルトン物件は何もない状態から工事を行うので、設備工事や内装工事に費用がかかりますが、自分の好きなように内装工事ができます。
ただ、契約の時注意しないといけないのは、退去の時、内装を元の状態に戻して返す「現状回復義務」があるかどうかです。ある場合は現状回復する工事代金も必要になるということを念頭においておきましょう。
居抜き物件は内部設備をそのまま流用できるため、ある程度設備内容に妥協が必要ですが、初期投資を大幅に抑えられるという点で魅力的と言えるでしょう。
ただ、居抜き物件の場合は、現在営業しているオーナーさんに、什器備品一切を引き継ぐのに、造作譲渡金(権利金)というものを支払うケースがあります。契約後は引き継いだ什器備品に何かトラブルがあっても一切文句は言えません。
お好み焼き屋を開業するには個人で独立とフランチャイズどっち?
お好み焼き屋として開業するには個人で独立する方法とフランチャイズで開業する方法の2種類があります。
ここではそれぞれのメリット・デメリットを含めてご紹介します。
お好み焼き屋を個人で独立開業したら
個人でお好み焼き屋を独立開業すると集客が最初のうちはあまり見込めない、リスクが大きいなどのデメリットがあります。
しかし自分が美味しいと思った味のお好み焼きをお客様に提供できること、経営戦略が自己責任で立てられやりがいが見いだせることなどメリットも多いのです。また、長く営業を続けていると、お客様からいろいろな要望が出てきて、それに応える形で運営していくことで、お客様とのつながりができるという楽しみもあります。
もしリスクを最小限にしたいと考えるなら味作りから経営のノウハウまで教えてくれる学校があるので、一度資料を取り寄せて自分の知りたいことを学べるか確認してみるのもよいでしょう。
お好み焼き屋をFCで開業したら
フランチャイズ経営とはフランチャイズ本部が加盟店に対して自社商品の販売権、営業手法やブランド商標の使用を認めるのと引き換えに加盟店が得た利益の一部を本部が対価として受け取るというビジネスモデルのことです。屋号はもちろん、店舗の内装、備品、消耗品やメニュー内容も本部の指示に従うことが義務となりますので、個人的な個性を発揮することはできません。
また、フランチャイズ経営の場合、ロイヤリティ(契約料)を支払わなければならないというデメリットもありますが店舗の開業と運営のノウハウを学べる上、資金調達の苦労がなくブランド商標を使用できるというメリットがあります
個人で開業したお店が10年後に生き残る確率が10%しかない厳しい時代においては、既存のノウハウを学べるフランチャイズ経営はお店の安定に貢献する経営形態ともいえます。
お好み焼き屋を独立開業するには学校へ
お好み焼き屋を独立開業する上で、個人でもフランチャイズでも必ず存在するのがリスクです。
これを最小限にとどめたいと思う方は、既存のノウハウをあらかじめ学校で勉強しておくというのも1つの手でしょう。
まず、お客様からお金をいただけるだけのクォリティーのお好み焼きを提供できるかどうかが大切です。特にお好み焼きは家庭でも簡単に焼ける料理ですので、差別化の為、家庭では出せないプロの味のお好み焼きが提供できることが必須となります。
次に、どれだけ美味しいお好み焼きを焼いたとしても、お店を続けていきたいと考える以上何よりも大切なのは集客です。
学校に通えば最新のマーケティング理論に基づいた集客のノウハウを身につけることができますし、そのことでよりたくさんのお客様をお好み焼きで幸せな気持ちにすることができます。
学校に通うメリットは、本来なら修業など長期間体験しないと会得できない知識やノウハウを、授業料を払うことで短期間で習得できるということです。
ぜひ独立開業する前の事前準備の1つとして、学校へ通うことを検討してみてください。
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まとめ
お好み焼き屋で独立開業を目指すためには、さまざまな準備を段取りよく進めておくことが大切だとわかりました。
よりリスクを少なくしながらお好み焼き屋として独立するためにも、時にはプロの先生の手を借りながら少しずつ開業への道を進んでいってください。