お好み焼き屋を開業したいけれど、開業後の年収のイメージがわかずいまいち踏み切れないとお悩みの方はいらっしゃいませんか?
この記事ではお好み焼き屋の開業に必要な資金の目安から開業後の年収まで詳しく説明します。
お好み焼き屋を開業するにはいくらくらいかかるか?
お好み焼き屋の開業にかかる費用は個人開業の場合とフランチャイズの場合で若干異なります。
それぞれざっくりとした費用感を説明しますが、もし自己資金が足りないと感じた際は創業融資、補助金の申請を行うといった他の資金調達方法もあることを覚えておいてください。
個人でお好み焼き屋を開業する場合
個人でお好み焼き屋を開業する場合は店舗の敷金・保証金、内外装工事費、給排水工事費、機械設備費、備品にかかる費用などを含めるとおおまかに500万円~1000万円ほどが相場だと言われています。
店舗に使用する物件を選ぶ時に居抜き物件を選ぶこと、設備にかけるお金を減らすことなどで開業資金を節約することが可能です。
フランチャイズでお好み焼き屋を開業する場合
フランチャイズでお好み焼き屋を開業する場合は個人で開業する場合の資金に加えて加盟金(90万円~500万程度)、保証金(25万円~200万円程度)、研修費(10万円~50万円)が加算されます。
中小企業庁による2020年度版「中小企業白書」、社団法人日本フランチャイズチェーン協会による2019年度版「フランチャイズチェーン統計調査」のデータによると個人開業のお店が5年後まで継続している確率は約25%ですが、フランチャイズ加盟店では約70%という結果でした。
このことからフランチャイズに加盟するメリットは、最初に開業資金が多くかかるかわりにお店が存続できなくなるというリスクを減らせることだと言えるのではないでしょうか。
お好み焼き屋の年収は
次はお好み焼き屋を開業した後の年収についてですが、これも個人で開業した場合とフランチャイズで開業した場合で異なるためそれぞれご紹介します。
お好み焼き屋を個人で開業した場合
お好み焼き屋を個人で開業した場合の年収をざっくり試算してみましょう。
客単価2,000円×1日の客数50名×月の営業日数25日×12か月=売上高3,000万円、売上原価32%として試算すると家賃やアルバイトの給料などの経費を引いた年収は450万円といったところでしょうか。
コスト削減や売上次第で変動する数値なので、あくまでも試算ということを頭に留めておいてください。
お好み焼き屋をフランチャイズで開業した場合
お好み焼き屋をフランチャイズで開業した場合は経費に売上高の3%~5%のロイヤリティが毎月発生します。
上記の試算でロイヤリティを5%として計算すると年間150万円ほど経費が加算されるということです。
この場合の年収は300万円となりますが、この数値もフランチャイズチェーンの課すロイヤリティや売上高によって変動することを覚えておいてください。
お好み焼き屋を黒字経営にして安定して収入をえるには
お好み焼き屋で独立開業を志す時点で収入が安定しないことに対してはある程度覚悟を決めなければなりませんが、それでも黒字経営にしたり、経営を安定させたりという努力は可能です。
経営しながら安定した収入を得るコツを3つご紹介します。
人材の育成
どんなに優秀な起業家でも苦手なことというのは人間である以上1つや2つは持っているでしょう。
その苦手なことを補ってくれるような人材がお店に思い入れを持って働いてくれると、自然にお店全体のモチベーションが上がったり、お客様とのコミュニケーションがうまく取れたりと良い効果をもたらすものです。
できないことは協力しあってチームでお店を盛り上げるという感覚を持ち、人材の育成に前向きに取り組んでみましょう。
メニューの構築
メニューや価格はターゲット顧客のニーズを踏まえて構築しましょう。
この時忘れてはいけないのは定番の人気商品ばかりに偏らず、自分のお店でしか食べられないメニューを作って他のお店との差別化を図ることです。
ターゲット顧客が他の店ではなく、自分の店に足を運ぶ理由を作るという視点を大切にしてみてください。
女性客をとりこむ
飲食店で繁盛するお店はどこでも、ネット上の口コミサイトで女性の評価が高い傾向にあります。
これは女性の方が食に対して関心が高いため、美味しさやお店のサービスから受けた感動をそのまま他の人にも伝えようとするからだと考えられるのです。
口コミサイトでお店の良い評判が広まったり、SNSで拡散してもらえたりすることは広告にお金をかけなくてもよいというメリットがあるので、女性向けにメニューを工夫したり、清潔で居心地のよいお店にしたりとサービスに努めましょう。
まとめ
お好み焼き屋を開業すると、上記のようなことを全て行っても安定収入を得るのはなかなか難しいことであるように感じます。
しかし店舗経営のノウハウを学校で事前にしっかり学ぶことで、このようなリスクは少しでも減らすことができるのではないでしょうか。
地域で長く愛されるお店作りのためにも、プロの先生のお話に一度は耳を傾けてみてください。