飲食店を開業するのが夢だけれど、開業資金として具体的にどのくらいの金額を目標として資金を準備すればよいのかわからないとお困りの方はいらっしゃいませんか？
この記事では飲食店の開業資金として必要な金額をその内訳も含めて詳しく解説します。
飲食店の開業資金～内外装費
飲食店の開業資金の内訳の1つめは、内外装費です。
外装工事費は主に看板施工費などで、DIYが得意な方であれば自分で行って資金を節減できますが、問題は内装工事費でしょう。
飲食店用の物件にはスケルトン物件と居抜き物件の2種類があり、居抜き物件とは内部設備をある程度残した状態の物件、スケルトン物件とは建物の躯体だけの状態に原状回復した物件のことです。
居抜き物件では内装設備をそのまま流用できるためかかる資金は500万円～1,000万円、スケルトン物件の場合全ての設備を1から揃える必要があるため300万円～800万円ほどが相場と言えるでしょう。
飲食店の開業資金～運転資金
飲食店の開業資金の内訳の2つめは、運転資金です。
日本政策金融公庫が2013年に行った「生活衛生関係営業の景気動向等調査」によると約6割の飲食店が事業を軌道に乗せるまでに半年以上かかり、開業時に自己資金が不足していたと感じる人も26.8％いたのです。
これらのことから飲食店を開業する場合、運転資金は6か月分準備するのが望ましいと言えるでしょう。
飲食店の開業資金～什器・備品
飲食店の開業資金の内訳の3つめは、什器と備品です。
同じ厨房機器でも普段家庭で使用する家庭用の機器ではなく、業務用厨房機器を揃える必要があるためかかる費用は大きくなることに注意しましょう。
売上の30％～40％程度の金額が適正とされます。
飲食店の開業資金～物件取得費
飲食店の開業資金の内訳の4つめは、物件取得費です。
開業する際に最も高くつくと言われ、次の5項目の費用の合計が物件取得費となります。
①保証金
②礼金
③仲介手数料
④譲渡代金（居抜き物件の場合）
⑤前家賃
家賃が売上の10％以内に納まる物件を取得するのが望ましいとされます。
飲食店の開業資金～生活費
飲食店の開業資金の内訳の5つめは、生活費です。
飲食店を開業する時に意外と忘れがちなのがこの生活費の準備ですが、開業資金として手持ちのお金を全て飲食店開業に回すのではなく、半年～1年間程度は生活できるだけの資金を手元に残しておくことが大切です。
まとめ
飲食店の開業資金の内訳は内外装費・運転資金・什器と備品・物件取得費・生活費の5つで、スムーズな開業につなげるためにもある程度余裕を持った金額を準備した方がよいとわかりました。
この記事も参考にして、ぜひ自分に適した金額目標を立てて飲食店開業を目指してみてください。
