どうせ飲食店を開業するなら、投下資本も安くおしゃれな移動販売車でお好み焼きやたこ焼きを販売するお店にしたいけれど、果たして儲かるのかと首を傾げている方もいらっしゃるのではないでしょうか。キッチンカーでたこ焼きを売るメリットは
・テイクアウトに向いている ・開業資金を抑えられる ・たこ焼きはいろいろな世代や海外の人にも好かれる といったところでしょうか。 |
【キッチンカー需要に関するアンケート調査結果】:キッチンカー利用者はなんと9割!どんなキッチンカーが好まれるのか
この記事では移動販売車で飲食店を開業して儲けるためのポイントを解説いたします。
移動販売車(キッチンカー)は儲かる?
東京都保険福祉局が2020年に発表した「食品衛生関係事業報告」によると東京都で飲食店営業許可を取得した移動販売車の数は平成29年度で2,772、平成30年度で3,002と右肩上がりに伸びています。
これは移動販売のニーズが年々高まっていることを意味しているのです。また移動販売車はオフィス街のような人の集まる場所だけではなく、高齢化社会に伴い過疎化地域でのニーズも今後高まっていくでしょう。
今すぐ過疎化地域で儲けるということは難しいかもしれませんが、ある程度集客の見込める場所であればそのニーズの高さから儲かる業態であるのは間違いありません。
参考:東京都保険福祉局「食品衛生関係事業報告」
移動販売(キッチンカー)でたこ焼き屋やお好み焼き屋の開業をお考えの方は若竹学園のコースガイドを参考になさってください。
たこ焼き総合コース
お好み焼き短期集中コース
移動販売車(キッチンカー)の収入の相場
移動販売車でお好み焼き屋やたこ焼き屋を経営した場合の収入の相場は平均月収20万~40万、平均年収400万~500万ほどといったところでしょうか。
しかし月収100万、年収1,000万以上の収入を得ている人も存在するため、儲かる方法を学んで実行することができれば大きく成功することも可能だと言えるのです。
移動販売車(キッチンカー)に必要な経費
・交通費 ・包装資材費 ・販促費 ・消耗品代 ・水道光熱費 ・移動販売車の維持費 ・PL保険料(生産物賠償責任保険) ・営業許可取得手数料 ・通信費 ・出店料 |
詳しい設備や道具につきましてはこちらの記事も参考にしてみてください。
開業資金としてだいたい100万円~500万円程度が相場といわれています。
具体的な金額についてはどのような飲食店を出店するか、場所をどこにするかなどによって異なるのを覚えておきましょう。
移動販売車(キッチンカー)で儲かるポイント
次に移動販売車で儲かるようにするためのポイントを6つご紹介します。
商品の提供スピード
移動販売車で儲かるようにするためのポイントの1つめは商品の提供スピードを速くして売上を減らさないということです。
商品の提供に時間がかかることで移動販売車には行列ができてしまい、それを見て別のお店に足を運んでしまうお客様が出てきます。これを避けるには仕込みを工夫し現場では極力調理工程を減らす方法を考え、移動販売車内のレイアウトがスタッフの効率の良い動きを妨げていようにすることが大切です。
この準備段階の段取りで売り上げが左右されると言っても過言ではありません。
単価を上げる
移動販売車で儲かるようにするためのポイントの2つめは客単価を上げる努力をするということです。
移動販売車の平均客単価は1,000円以下と決して高くありません。これを集客で補うのもよいのですが、サイドメニューやトッピングなどを用意しお客様にすすめられるようにしておくのが望ましいでしょう。セットメニューなども用意してお客様に満足感をもってもらいながら客単価を上げる工夫も必要です。
また価格設定によく使われる心理学「松竹梅の法則」を活用して3段階の価格設定を行うと高額商品が2割、中ぐらいの価格の商品が5割、低価格商品が3割程度の割合で売れるようになります。
一番売りたい商品を中ぐらいの価格にするとターゲット顧客の購買意欲を高め、高額商品への顧客満足度も同時に上がるので客単価を上げやすくなるのです。
営業場所を確保
移動販売車で儲かるようにするためのポイントの3つめは安定して出店できる場所を探して売上と利益を確保するということです。
移動販売車のフェスやイベントに出店して大きく稼ぐ方法もありますが、イベント頼りの営業は売上は大きく上がりますが、天候に左右されたり、今回のコロナ騒動のようにイベントが中止になると売り上げが大きく落ち込むリスクも想定しておかなくてはなりません。
ランチで比較的安定した売上と利益を出すのが目的の場合は場所の選定が大事になります。過去に移動販売車が出店していた場所や街の人通りなどから分析して、土地のオーナーに直接出店交渉をすることになります。
食材ロスを減らす
移動販売車で儲かるようにするためのポイントの4つめは食材ロスを極力減らして粗利率を安定させることです。
関連サイト:食品ロスとは 農林水産省
調理担当者によって食材の分量が異なることのないよう数値で見える化し、商品を誰が作っても均質であるようにすることが重要だと言えるでしょう。
車や看板を工夫する
移動販売車で儲かるようにするためのポイントの5つめは、看板などの販促ツールをお客様の目を惹くデザインにして売上につなげることです。移動販売の商品を買われるお客様は、衝動的な動機で購買されるお客様が多い傾向にありますので、まずお客様に気がついていただくために目立つデザインと、すぐにどんな商品があっていくらで買えるなどの情報がぱっと見てわかるようにしておくことで、同じようなメニューを提供している移動販売車があっても、それだけで差別化でき集客することができます。
SNSを利用する
移動販売車で儲かるようにするためのポイントの6つめはSNSを活用して利益率のアップにつなげることです。
SNSを活用することでお客様にいつどこに出店するか、おススメの商品があればその情報提供やクーポン券の配布など、今はWebを通じて効率的に行うことができ、広告費を削減することができます。
アンケート:飲食店リサーチ 「飲食店の集客施策」に関するアンケート
まとめ
移動販売車での飲食店開業は、需要が増加してきているため儲かる可能性が高い業態であることがわかりました。
しかし出店の敷居が低くなっているとはいえ、お好み焼き屋やたこ焼き屋を長く続けて愛されるお店に育てていくためには儲けるためのポイントを専門の学校でより深く勉強するのが望ましいでしょう。
ぜひ専門家の意見も取り入れて、移動販売車での飲食店開業を成功させてください。